小学4年生&1年生の子どもたちを連れて、親子でベトナムに行くことにしました。
行く国を決めた後は、訪れる地域決めです。
観光名所などを探した時に、ハノイよりはホーチミンかな。と考えていましたが、それより気になったのはフーコックでした。
フーコック島(Đảo Phú Quốc)は、タイランド湾に浮かぶベトナム最大(561㎢)の島です。
山もあり、海もあり、遊園地やサファリパークもあるので、子どもにはとても良さそうに見えました。
日本から直接行ってしまうことも可能でしたが、初めてのベトナム、せっかくなのでホーチミンに寄ってから行くことにしました。
ホーチミンからフーコックへ向かうバスについて紹介します!
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ホーチミンからフーコックに行く方法3つ
ホーチミンのタンソンニャット国際空港からフーコック国際空港まで直線距離で約300㎞あります。
日本で言えば東京ー愛知間くらいです。
この間の移動には3つの方法がありますが1番楽で早いのは飛行機。飛行機を使ってしまえば1時間ほどで着きます。
ちょっと地元の景色も見ながらのんびり行きたい人には、陸路と海路を選ぶ方法もあります。
①飛行機で移動。ホーチミンタンソンニャット国際空港→フーコック国際空港
国内での移動なので、国際線よりスムーズです。
特にフーコックの空港はあまり大きくないので分かりやすくて良い。
私たちはバンブーエアウェイズを利用しましたが、1時間の飛行なのにペットボトルのお水とエチケットシートまで配られ、快適でした。
バンブーエアウェイズのベトナム国内線
バンブーエアウェイズはベトナムにいる間よく飛んでいるのを見かけました。
フーコックーホーチミン間も一日に何便か飛んでいます。
チケットのランクは4種類あり、機内持込荷物7kgは全てのチケットに付いています。
その他受託手荷物や座席指定などの付けたいオプションがあれば、チケットのランクから選びます。
私たちは受託手荷物は付けたかったので、下から2番目のランクのチケットにしました。
料金は4人で片道約22,000円。
2023年春の時の価格です、参考までに。
料金(片道) | 受託手荷物 |
大人・・約5,500円 | 20kg |
子ども(2〜11歳)・・約5,000円 | 20kg |
ホーチミンとフーコック間を往復する場合、どちらも飛行機を使うことももちろんできます。
また、帰りはフーコックから日本へ飛んで行くこともできます。
②プライベートタクシーで移動→その後フェリー。
タクシーを借り切って移動するというパターンもあります。
陸路の目安が6時間半〜7時間半です。
タクシーは現地で直接交渉することもできますが、ベトナムのタクシー利用には「Grab」を使った方が安心で便利です。
ベトナムのタクシードライバーは英語が使えないことがほとんど。ベトナム語を読むのにも慣れていない方もいたりします。
あらかじめ「Grab」で行き先を登録しクレジット払いにしておけば、お金の精算もありません。
ただ、その時のタクシーの状況や時間、ルートによっては捕まらないこともあります。
プライベートに借りるので、トイレなどのタイミングは取りやすいかもしれませんが、座ったままでの狭い空間で長距離移動は特に子どもも疲れそうです。
③バスで移動→フェリーでフーコックへ。
ホーチミンからフーコックまで行くのに、途中までバスを使うこともできます。
バスで行く場合もタクシーの場合も陸路を使う時は、一旦西の果てのハティエンまで移動します。
ハティエンの港からフーコックまでフェリーが出ているので、それに乗るのです。
長距離バスはランクがあるので、お好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
ホーチミン〜フーコックへの移動 3つの方法の金額
移動手段 | 大人1人 | 大人2人+子ども2人 | 家族4人 |
飛行機 | 5,500円 | 22,000円 | 22,000円 |
タクシー + フェリー | タクシー1台23,000円 フェリー1,500円〜1,800円 | タクシー1台23,000円 フェリー1,200円〜1,800円 | 28,400円 〜30,200円 |
バス + フェリー | バス2,000円 フェリー1,500円〜1,800円 | バス2,000円 フェリー1,200円〜1,800円 | 13,400円 〜15,200円 |
「2023年5月に私たち家族4人が使うとしたら」の参考価格です。
全ての乗り物のランクや時期によって勿論変動はあります。
フェリーは会社によって子ども価格もあります。
値段で言えば、1番安く移動できるのがバスとフェリーです。
次に飛行機。最後にタクシーです。
タクシーは大変な上に1番高いという結果に・・・。
これを選ぶメリットは・・・タクシーの人と友達になれることくらいでしょうか。
ホーチミン〜フーコックへの移動 3つの方法の所要時間
所要時間 | 合計 | |
飛行機 | 約1時間 | 約1時間 |
タクシー + フェリー | タクシー約6時間半〜7時間半 フェリー約1時間15分 | 約6時間半〜8時間45分 |
バス + フェリー | バス約6時間半〜7時間半 フェリー約1時間15分 | 約6時間半〜8時間45分 |
時間を見ると断然早いのは飛行機です。
空港へ行ったり手続きなどもありますが、総トータルで見ても1番早いです。
タクシーとバスは同じ経路を行くので、時間は同じくらいです。
タクシーチャーターなら休憩を短くしたり、地図で早いルートを確認し指示すれば多少時間短縮できるかもしれません。
バスものんびり旅になりますが、バスによっては悠々と移動できます。
旅日記
私たちが利用した方法は①飛行機と③バス&フェリーです。
ここからは私(ママ)が解説いたします。
日本でベトナム旅行計画をしている段階で家族会議をしました。
議題:フーコックとホーチミン間の移動はどうするか
私は断然、飛行機以外も試してみたい派で、子どもたちも「往復飛行機ではつまらない」「バスにも乗ってみたい」と。
1番心配になっていたのは、いつものごとくパパ。
「長距離移動だし大丈夫だろうか。」
「犯罪に巻き込まれないだろうか。」
「初めてのベトナムで高速バスはハードルが高すぎやしないだろうか。」
次々と不安要素が浮かび上がるようです。
見たことも行ったこともない土地で、言葉もおそらく通じない場所。
日本に比べたら犯罪との遭遇率もそりゃ高いかもしれません。
子どもたちも一緒なので、もちろん無理はするつもりはありませんし、わざわざ危険を感じることは私もしません。
でも今回のスリーピングバスは、私は危険な感じはしませんでした。
バスの空間の中なのでコロナは大丈夫か気にはなりましたが、私と子どもたちはコロナにかかったばかりなので大丈夫か?と。
パパの心配も考慮し、移動は昼間。バスは座席確保のため、あらかじめ日本から予約をして行くことにしました。
海外の長距離バスは日中の方が安全率が高いそう。
理由としては、運転手にとっても昼間の方が運転しやすい。(見やすい。眠くない。)
他には車内やトイレを利用する際に明るい方がスリやトラブルなどにも遭いにくい。など
ベトナムのスリーピングバス
結論から言うと、今回のスリーピングバスは最高!快適!で、ベトナム旅行の思い出ベスト3に入るほどの良い経験になりました。
子どもたちも大喜びで「帰りもバスが良い!」と言う始末。
帰りは予定通り飛行機にしましたが、スリーピングバスでのあれこれ、どうぞお付き合いください。
予約
まず日本にいる間に予約を取りました。
予約サイトはいくつかあるようでしたが、私が選んだのはこちらです。
ベトナム内の移動手段の予約ができるサイトです。
バス、飛行機、レンタカーとがあり、出発地点と行き先を選んで検索するようになっています。
ホーチミンからハティエンまでのバスも見ることができます。
ベトナム表記の場合「Sài Gòn(サイゴン)」がホーチミンのことで、「Hà Tiên」がハティエンのことです。
ハティエンの発音は正しくは分かりませんが、「ハティエン」とか「ハーティエン」と言っていると、大概通じます(笑)。
そもそも英語ができる人が少ないので、ノリでなんとかしましょう。
土地名だけでも読めるようにしておけば、移動の際に役立ちます。「Sài Gòn(サイゴン)」はよく出てきます。
スリーピングバスの種類
バスにはランクがあり、そのランクや時間、シーズンに応じて値段も変わります。
この会社(VEXERE)でも「ホーチミンーハティエン間」を移動するバスにはいくつかランクがあります。
比較的1番安いのがこちら。
軽くリクライニングができるタイプです。
周りに壁などもありません。
参考までに値段は2023年5月の時点で1席約1,200円です。7時間の距離を1,200円で移動できるので、かなりお得。
現地の人はよく使うようです。
次に前後にが壁があるタイプ。
値段は2023年5月の時点で1席約2000円です。
足元の壁にはテレビが付いています。
バスによっては脇にカーテンがあるものもあります。
だいぶ背もたれも倒せるので寝たまま移動できるでしょう。
最後はこちら。個室空間で移動できるタイプです。
私たちの家族会議では満場一致でこれに決まりました。
値段は1席約2,000円くらいで、カードの請求額は「8,004円」でした。
うちは小学生2人で子どもたちも1席づつを使いましたが、2歳までは大人と同乗でき、3歳から大人と同料金かかるそうです。
バスの種類によって、座席は20人くらいのものから40人くらいのものまであり、トイレが付いている車種もあります。
ピークシーズンの追加料金がかかることもあります。
料金の支払いとチケット
前述しましたが、ホーチミンからハティエンまでの高速バスの料金は¥2,000×4人分。
サイト(VEXERE)で予約を取った後に、決済画面でカード決済しました。
カードの請求額は¥8,004。翌月の請求に反映されました。
チケットは購入完了後登録アドレスに送られてきました。
乗車の案内も付いていたので紹介します。
1. ご搭乗の際のお願い
チェックインの30分前にオフィス / チケット カウンター / バス ステーションにお越しください。
搭乗前にSMS/Eメールを提示してチケットを予約
車内に臭いのする食べ物を持ち込まない
車内での喫煙、飲酒、麻薬の使用はしないでください
可燃物を車内に持ち込まないでください
車内にゴミを捨てるな
車内で騒いだり、迷惑をかけたりしないでください
車内で靴やスリッパを着用しないでください
2. 手荷物
荷物の総重量は10kgを超えてはなりません
かさばる商品を輸送しないでください
手荷物規定違反による航空券のキャンセルの場合、払い戻しは行われません。
3. 子供と妊婦
妊娠中の女性は、旅行中に健康を確保する必要があります
乗客が子供や妊娠中の女性に関する規則を順守しない場合、ガレージはサービスを拒否する権利を有します。
2歳未満のお子様は、保護者と同じ座席/ベッドを共有する場合、無料です。
3歳以上の子供は大人と同じようにチケットを購入します
4. VAT 請求書の発行
ガレージは、チケットの VAT 請求書を発行します。請求書手数料は、購入したチケット価格の10 % です。
完全で正確な請求書情報を提供してください
乗客が間違った情報を提供した場合、ガレージは請求書の再発行を拒否します
と、一応細かく書かれていますが、実際はベトナムらしいゆる〜さのあるバスでした。
改めて見ますと・・特に手荷物について注意書きがありますが、荷物の計測もありませんでしたし、4人利用の場合は40kgで良いのでしょうか?
受託手荷物と車内持込荷物も合わせるのでしょうか?
私たちが荷物について規定があったと知ったのは帰国後でしたし、その前に予約したバスに乗れなかったため、それどころではなかったのでした。
乗車場所
今回の旅行でバスは2回乗りました。
一度目は日帰りツアーバスで、このバスは宿泊先までお迎えに来てくれ、迷うことなく乗降できましたが・・・。
二度目にVEXEREの高速バスに乗ったわけですが、ベトナム旅行第3番目のトラブルになりました。
トラブルの話はまた別の機会にご紹介しますが、そのトラブルを解決した上でお伝えしたいのは
高速バスを利用するならバスステーションから乗りましょう!
これです。
予約するバスやルートによっては、乗車地が複数あることもあると思います。
ベトナム語が話せるなら、どこの乗車地から乗ってもスムーズに行くことでしょう。
でもベトナム語が話せないと、ちょっと難しいかも。
なので確実にバスがあるバスステーションに行ってしまった方が良いです。
私たちも次回バスを利用する時は、はじめからそうするつもりです!
ちなみに今回利用したホーチミンからハティエンまでの高速バスのバスステーションはこちらです。
バスの室内
ベトナムで利用した高速バスを紹介します。
私たちが乗ったバスがこちら。
外から見るとよく分からないんですが、中は個室になっているタイプです。
ホーチミンからハティエンまで約7時間半でした。
ステップです。
乗り込んだらカゴの中のビニール袋に靴を入れて座席まで持って行きます。
中は土禁です。
途中トイレ休憩の時には、サンダルを出してくれます。
これはSAでトイレ休憩の時の写真です。
ベトナムの道路は右側通行なので、運転席は左側にあります。
窓のそばにあるレバー?はサイドブレーキのようです。
日本の高速バスのメーターは140㎞までだそうですが、このバスは160㎞まであります。
さてバスに乗り込むと、両側に個室があり真ん中が通路になっています。
これは後方から運転席側を見て撮った写真です。
ひとつひとつの座席はこのような感じです。
1番後ろの座席だけ、他の普通の座席より狭くなっており、背もたれも全部は倒せません。
選ぶ時は避けたほうが無難です。
他の普通の座席は結構倒せる上、天井も高いです。
120㎝くらいの息子は正座もできました。
通路側にはカーテンがあり、それぞれの座席でライトも使えます。
ライトも窓もカーテンも閉めると、結構暗くなるので寝るのも快適。
各座席には枕、クッション、ブランケットが置いてあり、水もあります。
USB電源や照明器具もあり、各々好きなように使えます。
テレビは運転席側で操作が必要で、この時は観ることができませんでした。
スマホやバッテリー機器の充電をしつつ、寝ながらベトナムの景色を見て移動をしました。
まとめ
いかがでしたか。
ベトナム高速バスの乗り方&ホーチミンからフーコックまでの移動方法でした。
ホーチミンとフーコックどちらも行きたい!場合は、その間を移動しますよね。
移動方法は3つ。
- 飛行機を使う
- タクシーとフェリーを使う
- 高速バスとフェリーを使う
1番早く移動できるのは飛行機、
1番安く移動できるのはバスとフェリーの組み合わせです。
タクシーは高いし遅いし余程の事情がない限り、おすすめできません。
旅程に余裕があり、ゆったりとした地元観光も兼ねたい場合はバス。
ただし、英語も通じにくいベトナムのローカル移動手段を選ぶ場合は思いもよらないトラブルや勝手が分からないことも多々あるかもしれません。
スムーズに移動したいなら飛行機を活用すると良いでしょう。
冒険好きの妻と子どもたちに言われて選んだバス移動でしたが
私たちの場合はバスを選んで正解でした。
それぞれ自分たちの小部屋で移動しているような座席。
窓からは異国の風景が映画のように流れて行きます。
なかなか他では味わうことのできない面白い体験でした。